【短編ジョーク】寝起き(495文字) | |
とある一人の男が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だ。 中は薄暗く、男は手探りで部屋を探索する。 丁度近くにあった机。 右下にある3つめの引き出しを引くと1つのボタンスイッチを見つける。 なんだろうと疑問に思ったが、男はとりあえずスイッチを押した。 すると部屋に一つだけあるドアが、音を立てて開いたのだ。 男はその音に驚いた。 同時にドアの向こうからの光により、部屋の中の状況がわかる。 机、タンス、布団、テレビ、金庫など 何の変哲もないただの部屋だ。 「外にはなにか恐ろしい事があるのかもしれない」 ひとまず男は、部屋の中を探索した。 すると部屋のあちこちから、先ほど押したスイッチと 同じ様なボタンスイッチが、沢山出てくるではないか。 見つけただけでも、20個以上はある。 布団の上でそれらを確認していると、急に部屋の電気がついた。 思わず男は上を見る。 天井には大量のダイナマイトらしき筒と共に。 このようなメモが貼られていた。 「この部屋の中にいくつかのスイッチが隠されている。 その中の1つは鍵の掛かった扉が開き お前は生きてそこから出られる。 それ以外のもの全ては天井にある爆弾が爆発し お前の命を奪う。 好きなスイッチを押せ」 110分 |
|
ひかり 「星新一先生とか海外の短編ジョークとか、 結構好きで読んでたりします。 ただ、いざ自分で書いてみようとなると題材が難しく、 この手のネタは結構多く出回ってるもので、 「被ってないかな?」と心配になりますね」 |