【意味怖01】ねことびら | |
ねことびら 台所のドアが少し、隙間が空いている事がある。 田舎ならよくあることだが、 よく野良猫が、食料を求めて家の中に入ってくるのだ。 引き戸が、ちょうど猫が通れるくらいに開いている。 その時に出来た隙間を「ねことびら」という。 私は明日の仕度をするため、台所へ向かうと いつものように扉が少し空いていた。 また野良猫が入ってきたのか、 と毎度の事で少し呆れながらも私は扉を閉める。 用事をすましていると、また扉の方で音がした。 私はまた猫が入って来たのかと思った。 案の定、扉はゆっくりと扉が開いていた。 その時、私はふと気づいた。 「あ、猫じゃ無かったんだ」 |
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ひかり 「解説。 まず最初に台所へ来た時に「扉を閉めた」という事。 次に見たときは「空いているところを見た」のだが、 必ず見えるはずの、猫の手が見えない。 それから、「扉の方で音がした」は家の中から聞こえたものだ。 そして、ねことびらは子供が通れるくらいの隙間なので、つまり 「支度している最中、子供の霊がずっと中にいた」 が正解。 扉での表現が説明不足感があるが、 「あ、猫じゃ無かったんだ」 という台詞が出るように 主は中から「音の正体」と「猫の手が見えない」に 気付いたから出た言葉なのだよ」 |
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