「これくらい知ってますよね?」による捉え方のズレ |
「これくらい知ってますよね?」と、言われるもしくは書かれる。
するとそれを言われた方は大抵不快に思ってしまう。 何故か? 例文: 「損なう」っていう漢字の読み方は 「そんなう」じゃなくて「そこなう」と読みます。 これくらい知ってますよね? 例文を読んでみて、どう思うだろう? 知識がある者がこれを言われた場合 「その程度の知識確認を取るとは私を馬鹿にしているのか?」 と思うだろう。 知識がない者がこれを言われた場合 「こんな常識もしらないのプゲラ」と 馬鹿にされたと思うのである。 更にその発言から言われた方はこうも捉えるだろう。 「この情報はその人の中での常識であり、それを自分に押し付けて来ている」 そんな想像をしてしまい更には 「こいつは私を馬鹿にしている。しかも自分が天才で私なんか低能のゴミムシとしか思ってないんだ」 と、そんな想像をして、しまいには 「あーもうだめだ。こいつ殺そう」となるだろう。 このように知識があるないにかかわらず、言われた方は不快に思ってしまうのだ。 しかし、考えてみて欲しい。 言った者からしてみれば「相手を馬鹿にする」という気は全くないのである。 言った者からしてみれば、これは単なる「確認」と「心配」 によるものが多い。 物事を相手に教えるにあたって、 相手もその情報を持っているかどうか心配で、ただ確認したいだけなのだ。 それが「常識である」とすら思っていないだろう。 むしろ「教えてる相手は賢いからこれくらいの情報は知っている可能性がある」 「知っていた場合、相手を馬鹿にしている様にならないだろうか?」 などと思考が回りでた言葉であり、 これは相手を思いやったすえの言葉なのだ。 実際にただ馬鹿にしたくて言ってる者もいると思うが それは隅にでも置いておこう。 このように、ただの確認の「これくらい知ってますよね?」が 相手には逆に馬鹿にしたように聞こえてしまう。 このズレをなくすため言う方は、言う前にもっと良い言い方はないか、 考えてから発言したほうがいいだろう。 聞く方も、今一度相手の発言は 何を意味するのか考えて欲しいものである。 「これくらい、知ってますよね?」 |
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